BUSINESS
REPORT
2016年4月1日▶2017年3月31日
第
94
期 報告書
証券コード 1301
代表取締役社長
今井 賢司
代表取締役会長
多田 久樹
人間尊重を経営の基本に、
健康で心豊かな生活と食文化に貢献し 社会とともに成長することを目指します。
企 業 理 念
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環 境の改善が進む一方、個人消費の低迷に加え、中国をは じめとする新興国経済の成長鈍化や保護主義の台頭を含む 欧米の政治リスク等が世界の実体経済に及ぼす影響が懸 念されるなど、依然として不透明な状況が続いております。
水産・食品業界におきましては、食の安心・安全に対す る消費者の関心は高く、さらに少子高齢化による国内マー ケット環境の変化や人手不足による労働コストの上昇に加 え、世界的な水産物需要の増大による買付コストの上昇な ど、厳しい状況は続いております。
202,387 218,350 226,626
236,561
178,046
0
2,968
2,433
1,799
2,422
1,269
2,985
2,107
1.5
2,262
1.3
1.0
2,814
1.2
3,709
1.6 1.6
0 50,000 100,000 150,000 250,000
200,000
14/03 15/03 16/03 17/03 13/03
(百万円)
0 1,000 2,000 3,000 4,000
経常利益 (百万円)
14/03 14/03 0
0.5 1.0 1.5 2.0
売上高経常利益率(%)
15/03 16/03 17/03 13/03
(百万円)
1,000 2,000 3,000
15/03
13/03 16/03 17/03
主な連結財務指標
売上高 経常利益/売上高経常利益率 親会社株主に帰属する当期純利益
ご挨拶
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 ここに第94期(2017年3月期)報告書をお届けいたします。
おかげさまで当社は今年創立80周年を迎えます。当期(2017年3月期) のキョクヨーグループは2016年6月24日から代表取締役会長多田久樹、 代表取締役社長今井賢司の新体制が発足し、塩釜新工場をはじめ、指宿 食品㈱及び極洋水産㈱惣右衛門工場の本格稼働を進める一方、海外生産 工場の収支改善、米国など海外での販売拡大を図り、国内外で事業拡大 に向けた施策を積極的に行いました。
既にスタートした第95期(2018年3月期)は中期経営計画「バリューアッ プ・キョクヨー2018」の最終年度となります。
引き続きキョクヨーグループは「魚に強い総合食品会社として、収益基 盤の安定と変化への対応力を高め、新たな価値を創造する企業を目指す」 という基本方針のもと、「グローバル戦略」「シナジー戦略」「差別化戦略」に より、これまで以上にスピード感を持った事業運営を行い目標達成に向け て邁進してまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続き多大なるご支援、ご協力を賜り ますようお願い申し上げます。
2017年6月
当期(2017年3月期)の概況
中期経営計画
「
バリューアップ・キョクヨー2018
」
の
進捗状況と目標達成に向けて
このような状況のもとで、中期経営計画『バリューアッ プ・キョクヨー2018』の2年目として、『魚に強い総合食品 会社として、収益基盤の安定と変化への対応力を高め、新 たな価値を創造する企業を目指す』ことを基本方針とし、目 標達成に向けて取り組んでまいりました。
その結果、当社グループの売上高は2,365億61百万円 (前期比4.4%増)、営業利益は37億23百万円(前期比 53.0%増)、経常利益は37億9百万円(前期比31.8%増)、 親会社株主に帰属する当期純利益は24億22百万円(前期 比34.6%増)となりました。
各セグメントの状況は以下のとおりです。
水産商事セグメントでは、全体として魚価が堅調に推移 し、鮭鱒・エビ等の取扱いを伸ばしました。またサバなど の凍魚加工品や定塩鮭製品、むきエビ等の付加価値製品 の拡販に努めました。海外での水産物販売についても中国 や米国マーケットでの拡販に努めました。この結果、この 部門は売上・利益ともに前期を上回りました。
冷凍食品セグメントでは、寿司種を中心とした生食用商 品及び『だんどり上手』シリーズなどの加熱用商品の拡販 に努めました。またエビ加工品やカニ風味かまぼこの販売 が伸長しました。家庭用冷凍食品では商品群を増やし、塩 釜新工場製品の販売も伸長しました。ホタテの原料価格 高騰などにより、この部門の売上は前期を下回りました
が、直系工場製品の拡販に努めた結果、利益は前期を上 回りました。
常温食品セグメントでは、サバやイワシなどの水産缶詰 の拡販に努めるとともに、価格改定や商品集約などを図り ました。また、海産珍味類の販売は大手コンビニ向け製品 を中心に順調に推移しました。この結果、売上は前期を上 回りましたが、海産珍味類の原料であるイカの不漁に起因 した原料価格高騰により、利益は前期を下回りました。
物流サービスセグメントにおける冷蔵倉庫事業は、入庫 貨物の確保を図り、引き続き営業力強化と事業の効率化に 努め、売上・利益ともに前期を上回りました。一方、冷蔵 運搬船事業においては、長引く海運市況の悪化により、全 ての所有船舶の売却を行いこの事業から撤退いたしました。 この結果、この部門は売上・利益ともに前期を下回りまし た。
鰹・鮪セグメントにおける加工及び販売事業は、引き続 き地中海本鮪やインド鮪等の取扱いを伸ばし、外食、量販 店向けに拡販を図りました。養殖事業は、漁場や漁獲規制 が厳しくなるなか天然種苗の確保を図るとともに、来年度 の完全養殖魚初出荷に向けて養殖技術向上に努めました。 海外まき網事業は、東沖操業の不漁により水揚げ数量が減 少したものの、魚価は昨年に比べ高値で推移しました。こ の結果、この部門は売上・利益ともに前期を上回りました。
純資産 総資産 自己資本比率/自己資本利益率(ROE)/総資産経常利益率(ROA)
19,930 23,069 23,065
25,391 84,319 88,937 94,608
97,391
18,683
83,245
7.2 22.1 23.4
2.7
15.6
3.6 25.5
11.5
2.4 23.9
8.0 3.1
25.6
10.2 3.9
0 7,500 15,000 22,500 30,000
14/03 15/03 16/03 17/03 14/03
(百万円) (百万円)
0 25,000 50,000 75,000 100,000
15/03 16/03 17/03 13/03 13/03
自己資本比率 ROE ROA
14/03 15/03 16/03 17/03 13/03
0
(%)
10 20 30 次期におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が見込
まれるものの、世界経済の不確実性など先行きは不透明な 状況にあります。水産・食品業界におきましても、原材料 価格の高止まり、加工コストの上昇や企業間競争の激化な ど、引き続き厳しい経営環境が想定されます。
このような状況のもと、当社グループは中期経営計画
『バリューアップ・キョクヨー2018』の最終年度を迎え、目 標達成に向けて取り組んでまいります。次期の連結業績は、 売上高2,500億円、営業利益40億円、経常利益40億 円、親会社株主に帰属する当期純利益27億円を見込んで おります。
次期(2018年3月期)の計画目標
極洋水産㈱
惣右衛門工場を設立
需要が拡大するネギトロ製品 を原料の調達から生産、販売 まで一貫して行う、冷凍ネギ トロに特化して機械化した工 場を原料集積地の焼津地区 に設立いたしました。
指宿食品㈱が
対米HACCPを取得
鹿児島県の指宿食品㈱がカ ツオ・マグロのロイン加工及 びタタキ加工についての対米 HACCPの認証を取得いたし ました。
冷蔵運搬船事業を整理
海運市況の悪化などにより、事 業の見直しを進めた結果、冷蔵 運搬船事業を整理することとし、 保有冷蔵運搬船3隻の全てを売 却いたしました。
日本カヌー連盟への
協賛を発表
創立80周年を迎えるに際して、これ までにも親しみの深かった公益社団 法人 日本カヌー連盟のオフィシャル パートナーとして、日本代表選手を はじめ同連盟の活動を応援、サポー トしていくことを決定いたしました。
当社は、平成29年9月に創立80周年を 迎えます。
これもひとえに株主の皆様をはじめ、関 係各位のご支援の賜物と心より御礼申し 上げます。
つきましては、株主の皆様のご支援に感 謝の意を表するため、平成29年3月期の 期末配当金について、1株当たり10円の 記念配当を実施させていただくことと致し ました。
これにより、平成29年3月期の年間配 当金は普通配当50円と合わせ60円となる 予定です。
新しい経営体制
がスタート
第93回定時株主総会での 決定をへて、 多田久樹会 長、今井賢司社長による新 体制が発足いたしました。
80周年ポスター 80周年記念広告
記 念 配 当
について
6
月
2
月
3
月
8
月
7
月
5月
4
月
10月
11
月
12月
1
月
T O P I C S
2016.4 -2017.3
2016
年2017
年9
月
総売上高
236,561
百万円
51.4
%
水産商事事業
28.9
%
冷凍食品事業8.0
%
常温食品事業
0.7
%
物流サービス事業
11.0
%
鰹・鮪事業
セグメント別売上高構成比
17/03 16/03
営業利益
(単位:百万円)売上高
121,420 2,918 110,690
1,803
国内外の支社、営業所、駐在員事務 所、関係会社の相互連携により、世界の 海から質の高い水産物を安定的に調達 するとともに、切身製品やカニ、エビの 剥き身製品などを提供しています。
また、日本国内で漁獲された魚介類の 輸出や三国間貿易を積極的に行い、水 産物の有効利用と資源循環型社会の実 現に努めると同時に、魚食のグローバル 化へも対応しています。
●売 上 高
121,420
百万円●営業利益
2,918
百万円定塩紅鮭フィレー
だんどり上手 赤魚みぞれ煮(骨なし)
16/03 17/03
68,304 655 69,709
166
営業利益
(単位:百万円)売上高
寿司種を中心とした生食用商品を外 食チェーンなどへ販売しているほか、業 務用加工品「だんどり上手」シリーズや 煮魚、漬け魚などの加熱用商品を高齢 者施設や宅配向けに販売しています。
また、水産フライ類やカニ風味かまぼこ をはじめ、畜肉製品や冷凍野菜などを外 食ルートや量販店惣菜売場向けに販売し ています。家庭用冷凍食品は「シーマル シェ」ブランドをはじめ、首都圏を中心に 大手量販店での販売が拡大しています。
● 売 上 高
68,304
百万円 ● 営業利益655
百万円冷凍食品事業
16/03 17/03
1,604 138 2,958
216
営業利益
(単位:百万円)売上高
冷蔵倉庫事業を中心に東京の大井及 び城南島、大阪、福岡の4事業所体制 でロジスティクス・サービスを提供して おります。
●売 上 高
1,604
百万円 ●営業利益138
百万円キョクヨー秋津冷蔵㈱ 城南島事業所
物流サービス事業
16/03 17/03
18,816
102 17,959
391
営業利益
(単位:百万円)売上高
1949年の缶詰製造から始まった長い 歴史を持つ事業です。現在ではサバ、カ ツオ、サケなどの魚介缶詰のほか、畜肉 缶詰なども取りそろえ、「シーマルシェ」ブ ランドの商品もラインアップして製 品力の強化を図っています。また、 グルコサミンやDHAなどの健康食 品、海産珍味類も販売しています。
●売 上 高
18,816
百万円●営業利益
102
百万円(左)海から生まれたグルコサミン (右)シーマルシェさば煮付 (ノルウェー原料)
常温食品事業
16/03 17/03
26,009 696 24,888
354
営業利益
(単位:百万円)売上高
カツオ、マグロの漁撈・養殖から買付・ 加工・販売までを一貫して手掛けていま す。カツオについては、当社グループ所 有のまき網船「わかば丸」など独自の調 達力があります。マグロについては、限 りある水産資源の保護と安定的供給の ために、四国で養殖事業を展開し、オリ ジナルブランド「本鮪の極」はお客様から 高い評価をいただいています。また、天 然稚魚に頼らない完全養殖魚も順調に 成育しております。
●売 上 高
26,009
百万円 ●営業利益696
百万円完全養殖クロマグロ
鰹・鮪事業
水産商事事業
会社概要2017年3月31日現在
社名 株式会社 極洋
英文社名 KYOKUYO CO., LTD.
本社所在地 〒107-0052
東京都港区赤坂三丁目3番5号
設立 1937年9月3日
資本金 56億6千4百万円
主要な事業内容 水産物の輸出入・国内買付販売、
加工食品及び冷凍食品の製造販売
従業員数 2,193名(連結)/610名(個別)
連結対象会社数 25社
役員の状況 2017年3月31日現在
役員
代表取締役会長 多 田 久 樹
代表取締役社長 今 井 賢 司
常 務 取 締 役 雲 津 雅 行
常 務 取 締 役 井 上 誠
常 務 取 締 役 矢 澤 久 和
常 務 取 締 役 酒 井 健
取 締 役 松 行 健 一
取 締 役 天 利 均
取 締 役 青 木 宏 行
取 締 役 芥 川 淳
取 締 役 三 浦 理 代
常 勤 監 査 役 中 山 昌 生
常 勤 監 査 役 田 村 雅 治
監 査 役 上 居 隆
監 査 役 首 藤 健 治
所有者別株式数分布状況
金融機関 28.1% 3,077千株
自己株式数
3.9% 426千株
外国法人・外国人
6.4% 705千株
金融商品取引業者
1.5% 160千株
その他の法人
10.4% 1,133千株
個人・その他
49.7%
5,428千株 10,928千株
大株主
株主名 持株数(千株) 持株比率(%)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 923 8.44
株式会社りそな銀行 523 4.78
農林中央金庫 523 4.78
東洋製罐グループホールディングス株式会社 315 2.88
三井住友海上火災保険株式会社 250 2.28
東京海上日動火災保険株式会社 224 2.05
極洋秋津会 168 1.54
中央魚類株式会社 139 1.28
三井住友信託銀行株式会社 121 1.11
三菱UFJ信託銀行株式会社 120 1.09
株式の概況 2017年3月31日現在
発行可能株式総数 43,700,000株
発行済株式の総数 10,928,283株
株主数 32,858名
株主メモ
事業年度 4月1日〜翌年3月31日
定時株主総会 毎年6月
定時株主総会基準日 3月31日
期末配当金基準日 3月31日
公告方法 日本経済新聞
株主名簿管理人および
特別口座の口座管理機関 三菱UFJ信託銀行株式会社
同連絡先 〒137-8081
東京都江東区東砂七丁目10番11号 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 電話:0120-232-711(フリーダイヤル)
(ご注意)
1. 株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設されている口 座管理機関(証券会社等)で承ることとなっております。口座を開設されている証券会社等にお問合せ ください。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行)ではお取り扱いできませんのでご注意ください。 2. 特別口座に記載された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機
関となっておりますので、上記特別口座の口座管理機関(三菱UFJ信託銀行)にお問合せください。な お、三菱UFJ信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。
3. 未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。
http://www.kyokuyo.co.jp
検 索
キョクヨーのこだわりや企業情報、商品紹介、IR関連などの 最新情報を掲載しております。 また、皆様のご意見やご質問 などをお受けするお問い合わ せフォームも用意しております ので、是非ご活用ください。
WEBサイトのご案内
株価及び出来高の推移
0 4,000 8,000 0 60 120 180 240 300
4月 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
2015年 2016年
(円)株価 (千株)出来高
4 5 6 7 8 2,000 6,000 10,000 0 8,000 16,000 0 600 1,200 1,800 2,400 3,000
9月 10 11 12 1 2
2016年 2017年
(円) (百株)
3
4,000 12,000 20,000
※ 2016年10月1日に株式併合を実施。
株主優待のご案内
当社は、株主の皆様からの日頃のご支援に感謝するとともに、当社 株式の魅力を高め、当社株式を保有していただける株主の増加を図る ことを目的として株主優待制度を実施しています。
対象株主 平成29年3月31日現在の当社株主名簿に記載された 1単元(100株)以上所有の株主様
優待の内容 5,000円相当の当社製品を贈呈
贈呈時期 平成29年7月予定
平成29年の株主優待の内容
平成30年以降の株主優待の内容 対象株主
および 優待の内容
●毎年3月31日現在の当社株主名簿に記載された1単元
(100株)以上3単元(300株)未満所有の株主様には 2,500円相当の当社製品を贈呈
●毎年3月31日現在の当社株主名簿に記載された3単元
(300株)以上所有の株主様には6,000円相当の当社 製品を贈呈
贈呈時期 毎年7月予定